まもなく稲の収穫の時期です。
稲刈りと同時にコンバインで脱穀してしまう場合もありますが、「自然乾燥」あるいは「天日干し」する場合もあります。
自然乾燥することによって、稲が熟成されて味がよくなるのだそうです。
今回は、その稲の自然乾燥の方法のうち、「ほにお」(あるいは、「ほによ」「ほんにょ」)と呼ばれる乾燥方法(特に、ドーム状のもの)を紹介いたします。
ほにお(穂鳰、穂仁王)
漢字で書くと「穂仁王」。「ほにょ」「ほんにょ」という呼び方もあって、何だかかわいらしい音の響きがあります。
この記事の写真は5枚です。
≪写真1,2≫ ネットで見つけた北海道のほにお
≪写真3,4≫ 八戸市根城大橋付近の田んぼで撮影したもの
≪写真5≫ カシオペアの友人・タンさんが撮影された岩手県岩手町のもの。昨年はみあたらなかったとか・・・。今年も見られないかもしれません。岩手町の沼宮内バイパス沼宮内中学校付近の跨線橋を通られる方は注意して通行なさってください。ひょっとすると、発見できるかも・・・(くれぐれも安全運転でお願いします)
今は、稲の自然乾燥は、「はざがけ(はせがけ)」が主流だと思います。
このドーム状の「ほにお」を作るには、かなりの労力が要ります。そして、当然組む技術もです。
しかし、それにもかかわらず、今でも円形に杭を組んで、このほにおによる方法を守り続けている地域もあるのです。
もちろん、ドーム状のものでなく、縦の棒状のものや。、歯ブラシの列のような横並びの「はさがけ」のタイプのもあります。
時間と労力をかけた自然乾燥の米、美味しいわけです。
○カシオペアの友人タンさんの記事
⇒ http://fujita655.exblog.jp/7564107/
○以前書いた私の記事
⇒ http://geocities.yahoo.co.jp/gl/nfpmp827/view/20081103
この形の「ほにお」は、青森県八戸市や三戸町、南部町、岩手県岩手町、北海道でも見られるそうです。この形に杭を組むのには、大変な技術と労力が要ります。岩手県北部の一戸町や二戸市でもかつては見られましたら、最近では見られなくなりました。
みなさん、ご覧になったことがありますか?
秋田県や新潟県などではどうでしょうか?
お米万歳!!
稲作万歳!!
がんばれ、日本の農業!!
☆ みなさんからの情報やご意見をお寄せくださいな。 ☆
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最終更新日 : 2019-08-10
『タモリ倶楽部』で”ほにお”を作る大会?をやっていました。
大学生達のグループが、いかにキレイに、効率良く、丈夫に、独創的な”ほにお”を作れるか?という番組でした。
千葉県の山武では「はせがけ」をやっている農家が多いんですが
最近では自然乾燥自体が珍しくなってしまいましたねぇ。
新潟県にkitakita70です。
私は新潟県の地図でいうと真ん中あたりの田園地帯に住んでいますが、見たことないですね。
ユニークというか芸術的な形をしてますね。
面白いです。
こんな形の稲の天日干しは見たことないです。ワラ(藁)を干してあります。
ご訪問&コメントありがとうございます。
南北に細長い瑞穂の国、日本。
いろいろな農耕文化があるものですね。
私も大変興味深く思っています。
時代の流れは大きくうねっているのでしょうが、このような文化が残っていってほしいものです。
今後ともよろしくお願いいたします。
「ほにお」の記事、紹介させていただきました。
今年は、岩手町付近で見られるでしょうか?
青い森鉄道に乗ればチェックできるでしょうが、機会がなかなか・・・
「飢饉」の記憶、みんな知っておいてほしいものですね。
今年も穏やかに稲刈りが進むことを祈っています。
やはり、実りの秋はうれしいものですね。
チャンスがあれば、今年も八戸の「ほにお」をチェックしてきます。
そうなんですか?
全然知りませんでした。
その番組自体を視ないもので・・・
そうだとすると、その番組視聴者の間ではかなりの方が知っているということですね。
それはそれでありがたいと思います。
千葉県でも、「はせがけ」が主流なんですね。
でも、確かに日本全国で「自然乾燥」自体が減ってきているのは事実でしょう。
存続してほしい稲作文化ですね。
この「はぜかけ」は岩手県のK町と同じです。
うちの辺りでは、「はせがけ」と呼んでいます。
何せ、私の住宅のとなりの畑にこの「はせがけ」毎年登場するのですから毎年目にする光景なんです。
脈々と息づいている稲作文化の一端なんですね。
トラバ、うれしいです。
「少しでも美味しいお米を食べたい」という人々の願いが作り出した人間の知恵なんでしょうね。
とても興味深いです。
美味しいお米を作ってくれている農家のみなさんに感謝、感謝です。
え~~~、驚きです。
なおさんの近くで見られるんですか?
ぜひ、写真をUPして、見せてくださいませんか。
日本全国、こだわりの稲の乾燥法、素晴らしい稲作文化だと思います。
初めて見ました。
コメントありがとうございます。
そちらのブログの「ほんにょ」も拝見いたしました。
いろいろな乾燥法があって、興味深いですね。
今後ともよろしくお願いいたします。
コメントありがとうございます。
日本の農業には頑張ってほしいものです。
食料の安全性、自給率・・・・・
今こそ、日本の農業の素晴らしさ、ありがたさを国民が理解し協力するときです。
少し高くても安全な日本の農産物を食べましょう!!
「ほにょ」はじめてみました。
かわいいし、生き物というか・・・動きそうにみえますね。
≫かわいいし、生き物というか・・・動きそうにみえますね。
このように表現された方は初めてです。
一つ一つに表情があって、可愛らしいですね。
今にも動いて踊りだしそうな雰囲気もあります。
コメントありがとうございました。
可愛いですね(~_~)
しかし、稲刈りして干すだけでも大変なのに、こんな形を作って干すなんて、頑固に「ほにお」こだわってる以外の何物でもありませんね(笑)
我が家の食卓では今年の新米をいただいております。
やはり天日干しした我が家のお米は最高です!!
特におにぎりにした冷めたごはんは新米の美味しさがよくわかります。
塩ものりも必要ないし、もちろんおかずは何もいりませんよ♪
≪雪ん子ちゃん≫ですか?
言われてみれば、そっくりですね。
昔、習字の半紙で「雪ん子半紙」というのがあったと記憶しています。
その半紙に習字を書いたことがあったなあ~。
頑固に守り続けている「ほにお」による天日乾燥。
思わず、拍手を送りたくなります。
≫我が家の食卓では今年の新米をいただいております。
やはり天日干しした我が家のお米は最高です!!
特におにぎりにした冷めたごはんは新米の美味しさがよくわかります。
塩ものりも必要ないし、もちろんおかずは何もいりませんよ♪
分かる、分かる、その気持ち。
美味しいですよね~。
美味しいお米はそれだけでも、もうご馳走です。
お米、万歳!!
職場のNさんから、「金田一のカシオペアマークのオブジェのそばの田んぼにほにおが9基くらい並んでいたよ。」との情報が入りました。
週末にぜひチェックして、写真に収めてきたいと思います。
ホンのちょっとですけど・・日が短くなったのを感じます。
これからはあっという間に日が暮れてしまいますね。。
アチコチで稲刈りが始まりましたね。^^
今年も豊作でしょうか。。
夏があまり暑くなくて心配したこともありましたが、どうやら無事に実りの秋を迎えられたようですね。^^
以前盛岡の「おでって」で過去の忌まわしい飢饉の記録を展示していまして、それを見に行った事があります・・・・
たなられれそうなものは何でも食べたようですがそれでも多くの人が餓死しました・・
お米も改良を重ねて冷害に耐えられるようになったばかりではなく、古米でも美味しく食べられるようになって来ていますよね。昔ほど新米と古米の味の差はなくなっています・・^^
さて!今年も「ほにお」が見られますでしょうか?
銀河鉄道に乗って北上し、青い森鉄道になる頃から気をつけていれば車窓から見られるでしょうか・・^^
私の周りの田んぼは残念ながら「はせがけ」?関東では「おだがけ」と言われているものが多いようです。
1基でも「ほにお」にしてくださったら楽しいのですけど。